イギリスの教育制度について
イギリスで学校が始まるのは、4歳になった秋からです。ただし、最初の1年はレセプションとよばれ、義務教育ではありませんが、
よほどの理由がない限り、ほとんどの子供は4歳の秋からスタートしています。
次の年から義務教育となり、Year1,Year2と学年が上がっていきます。Year11まできた時に、最初の全国統一テストGCSEを受けます。
義務教育はここで終了です。
その後、大学へ進学したい者だけが、SixthFormと呼ばれるカレッジへ進学します。これは2年間で、最初の年はAS、2年目はA2とよばれます。
2年間の間にAレベル(またはIB)の試験を受けます。最終試験が終わった時点で、結果がグレイド(A〜Eまでが合格)で出されます。グレイドに従って、各大学へ進学します。レベルの高い大学ほど、高いAレベルの結果が求められます。
学年 | 年齢 | 私立学校 | 公立学校 |
レセプション | 4 | Pre preparatory School | Infant SchoolまたはPrimary School |
Year1 | 5 | ||
Year2 | 6 | ||
Year3 | 7 | Preparatory または Independent School | Jr School または Primary School |
Year4 | 8 | (Jr School) | |
Year5 | 9 | ||
Year6 | 10 | ||
Year7 | 11 | 女子は11歳〜シニアスクールへ進学しても可 | Secondary School(シニアスクール) |
Year8 | 12 | ||
Year9 | 13 | CE(コモンエントランステスト)を受けてシニアスクールへ進学 | |
Year10 | 14 | パブリックスクール(シニアスクール) | |
Year11 | 15 | GCSE 義務教育終了 | GCSE 義務教育終了 |
Year12 | 16 | Sixth Form (AS) | Sixth Form(AS) |
Year13 | 17 | Sixth Form(A2) | Sixth Form(A2) |
大学へ | 大学へ |
入学の時期について
イギリスの学校へ正規留学する場合は、寮の設備のある私立学校になります。
どの時点からでも入学は可能ですが、寮生活はだいたい8歳〜になりますので、目安としては8,9歳からと考えておいて良いでしょう。
入学試験について
ジュニアの場合(13歳まで)は、ほとんどの場合は特に面接もなく入学許可となります。
望ましいのは、入学前に親子で学校を訪問し、質問をしたり、学校側に子供を紹介するといった手続きをふみ、登録をすることです。
イギリス人の場合は、まず行きたい学校に個人で連絡をとり、親子で学校訪問します。そこで学校内部を見学し、様々な質問をします。
気に入れば、登録をします。これは、通常入学の2,3年前までに行われますが、名門校の場合は産まれたときから親が登録をします。
留学生の場合は、特にこういった手続きもなく、受入れられているようです。
シニアスクールから入る場合は試験(英語と数学)と面接、現在通っている学校からのレポートが必要になります。
英語力について
英語力が問われるのもシニアスクールからです。英語の能力によって、英語のみを勉強するコースに1学期〜1年くらい入ることになります。
その間にも、英語力のあまりいらない数学や化学といった教科をイギリス人生徒と一緒に勉強したり、音楽やスポーツに参加するといったことはあります。
年齢が小さいほど、やはり英語力の進歩が著しいようです。だいたい1年で問題なく他のイギリス人と一緒に授業を受けられるようになります。
寮生活について
ジュニアの場合はほとんど4〜6人部屋です。年齢があがるに従って、2人部屋や個室をあてがわれます。
部屋はせまくシェアしなければならないので、最低限の私物しか持ち込めません。持ち物も、上級生になるに従いipodや携帯、ラップトップが許可されます。
公平になるように、各学期ごとに部屋や同室になる人はチェンジします。住み込みの寮父母がいて、何かあればすぐに相談にのってくれますし、規則正しい生活をするように目を光らせています。ジュニアの場合は外出は禁止です。シニアスクールへ進み、学年が上がるに従って外出は許可制になります。
学校生活について
ジュニアの場合は、入学後しばらくは学校の先生以外にお世話係といった生徒を1,2名つけてくれて、その子たちが色々教えてくれます。
1日中学校にいるわけですから、自由時間というものがあまりなく、放課後もスポーツやアクティビティなどの予定がびっしり入っています。
週末は、だいたい土曜日の午前中まで授業があります。その後、家が近い生徒は帰宅しますが、留学生や帰宅しない生徒のために、アクティビティが1日中あります。近郊へ出かけたり、映画や水泳をしに行ったり、退屈しないようにできています。
シニアの場合も、土曜日はほとんどアクティビティやスポーツの試合があります。
1学期半ばにハーフタームのお休みが1週間〜10日間くらいあります。その間寮には滞在できませんので、留学生はホームステイをすることになります。
ハーフターム以外でも、週末によっては寮から出なければならない時もあります。
ガーディアンについて
小学校〜高校生の留学の場合、イギリス国内に後見人(ガーディアン)となる人が必要です。学校からの連絡事項はすべてガーディアンに入ります。
ジュニアの場合は、週末にお友達のお宅に招待されたけれど行かせてよいか、といった連絡も含めます。
学校と日本のご両親とのやりとり、本人からの連絡(何時に迎えに来て欲しいなど)、保護者会や学校行事への出席、休暇中のホームステイの手配、長期の休みの時の空港送迎、出迎えなども含め、様々な仕事をします。
費用について
学校にもよりますが、寮滞在費も含めて、1学期で5〜6000ポンドです。この他に、スポーツや音楽の個人レッスン、ガーディアン代、ハーフターム中のホームステイ代、長期休暇中の日本への帰国費用(通常夏、冬、春と3回)が必要になります。ですので、最低1年で450〜500万必要となります。